スクエアステップってなに?
スクエアステップは、スポーツ医学や健康体力学、老年体力学を専門とする国立大学法人(つくば大学・三重大学など)の教員が連携して開発した、科学的エビデンス(根拠)に基づくエクササイズです。
25 cm四方の枠で区切られた1m×2.5 mの専用マット上を、あらかじめ用意された様々なステップ・パターンに従って前進・後退・左右・斜め方向へ連続的にステップしながら全身を移動させるエクササイズです。
動き(ステップ・パターン)は200種類以上、初級・中級・上級の3つのレベルがあります。複雑さが増すことで段階的に難易度が上がるため、参加者の挑戦意欲がかきたてられ、さらに注意力・集中力・記憶力などを駆使し、身体を巧みにコントロールしなければ遂行できないよう工夫されています。 (見て→覚えて→実行する)
※スクエアステップは、サッカーや野球などアスリートが行っているラダートレーニングをもとに開発されています。
ラダートレーニング↓
スクエアステップの特徴は・・・
見て、覚えて、考えて、自分の体を動かす
-
思い通りにならない体
-
覚えられない頭
-
右はできても左はギクシャク・・・
-
苦手な動きや体の癖を自覚する
いろいろなステップに挑戦して、それができるようになる喜び
-
200種類ほどあるステップ
-
出来るようになる感覚
体力のある人も、ない人も対応できる”たのしい感覚”
-
それぞれの体力に合わせて実施できる
-
成人病予防
-
身体能力の向上
-
アスリートのコンデショニング など
科学的根拠に基づく進化するエクササイズに携わる期待感
-
国立大学の教員の方が、開発したプログラム
-
自治体単位で、実施している実績と研究
-
世界中に広まりつつあるエクササイズを人より先んじて体感する喜び
参加するみんなで分かち合う楽しさ(仲間づくり)
-
誰でも味わう年齢を重ねるごとに感じる喪失体験と戦う
-
閉じこもり防止 :転倒の恐怖から起こる悪循環を打破する
-
小さなお子様のいる方もご一緒に
-
集中力の向上
-
教え・教えられる楽しさ など
スクエアステップの効果について
スクエアステップの適用範囲は広く、高齢者の要介護化予防(転倒予防・認知機能向上)をはじめ成人の生活習慣病予防、子どもの身体機能の発達、あらゆる年齢層の体力づくり・仲間づくり、アスリートの競技力向上とコンディショニングにまで適用が可能です。特に高齢者のフレイル予防・要介護化予防を目的とする場合、生活機能や心理社会機能の改善に着目し、改良を重ね、継続的に実践することで下肢筋力・バランス能力・日常生活動作の向上などの身体機能だけでなく、脳機能の向上へも好ましい効果をもたらすことが報告されています。
現在、高齢者人口の増加に並行して要介護認定者数は増加の一途をたどっています。高齢者が要介護状態になる原因の第一位が脳血管系疾患であり,第二が認知症となっています。これまで認知症の予防は困難と考えられていましたが、最新の研究によると、ゲームや対人スポーツを通した社会的交流や、身体運動活動により認知症の発症が抑制される可能性が示唆されています。その中でも活発な身体運動や日常活動による認知症予防の効果が注目されています。
その理由として、最大酸素摂取量と認知機能との関連性、ウォーキングの実践により前頭前皮質に関与する認知機能が改善すること、身体活動量と認知機能との関連性などが挙げられます。これらの背景に基づき有酸素性運動をおこないながら同時に脳機能賦活が期待できる新たなエクササイズとして、スクエアステップは注目されています。